文字式の計算マスター

加法・減法・乗法・除法のルールを学んでクイズに挑戦しよう!

1. 加法・減法(たし算・ひき算)

【絶対のルール】

「同じ文字(同類項)」同士しか計算できません。

りんご($x$)とみかん($y$)を足して「りんごみかん」にならないのと同じで、違う文字同士は足したり引いたりできません。

【計算方法】

文字の前の数字(係数)だけを計算し、文字はそのまま後ろにくっつけます。

具体例

  • 基本のたし算
    $$ 3x + 5x = (3 + 5)x = 8x $$
  • 基本のひき算
    $$ 7a - 2a = (7 - 2)a = 5a $$
  • 複数の文字が混ざっている場合

    $x$は$x$同士、$y$は$y$同士で計算します。

    $$ 4x + 3y - x - 2y $$ $$ = (4 - 1)x + (3 - 2)y $$ $$ = 3x + y $$

    ※ これ以上は計算できません!

  • 次数が違う場合(二乗と一乗)

    $x^2$ と $x$ は文字の種類が同じでも「別のもの」として扱うため、足し引きできません。

    $$ 3x^2 + 5x $$

    ※ 次数(右上の数字)が違うので、これ以上計算できません!

  • 次数が違う文字が複数混ざっている場合

    $x^2$ は $x^2$ 同士、$x$ は $x$ 同士でまとめます。

    $$ 4x^2 + 3x - x^2 + 2x $$ $$ = (4 - 1)x^2 + (3 + 2)x $$ $$ = 3x^2 + 5x $$

    ※ これ以上は計算できません!

2. 乗法(かけ算)

【絶対のルール】

「数字は数字同士」「文字は文字同士」でかけ合わせます。

たし算とは違い、違う文字同士でも計算することができます

【計算方法】

  1. 数字同士をかける。
  2. 文字同士をかける(同じ文字をかける場合は累乗 $^2, ^3$ を使います)。
  3. 掛け算の記号($\times$)を省いてくっつけます。(※数字を先に書き、文字はアルファベット順に並べます)

具体例

  • 文字式 $\times$ 数字
    $$ 4x \times 2 = (4 \times 2) \times x = 8x $$
  • 文字式 $\times$ 文字式(違う文字)

    文字はアルファベット順に並べます。

    $$ 3b \times (-2a) = (3 \times -2) \times (b \times a) = -6ab $$
  • 文字式 $\times$ 文字式(同じ文字)
    $$2x \times 4x = (2 \times 4) \times (x \times x) = 8x^2$$
  • 次数が違う場合(できる!)

    たし算と違い、かけ算は次数(右上の数字)が違っても計算できます。文字の個数が増えます。

    $$2x^2 \times 3x = (2 \times 3) \times (x \times x \times x) = 6x^3$$
  • カッコがある場合(分配法則)

    外の数字を、カッコの中のすべての項にかけます。

    $$ 3(2x + 5) = (3 \times 2x) + (3 \times 5) = 6x + 15 $$
  • カッコがある場合(文字式をかける)

    外の文字式を、カッコの中のすべての項にかけます。次数が変わる項と変わらない項ができます。

    $$ 2x(3x - 4) = (2x \times 3x) + (2x \times -4) = 6x^2 - 8x $$
  • 応用:分配法則からのたし算・ひき算

    カッコを外したあと、同じ文字(同類項)同士をまとめます。マイナスのカッコを外すときの符号の変化に注意!

    $$ 2(3x + 1) - 3(x - 2) $$ $$ = 6x + 2 - 3x + 6 $$ $$ = 3x + 8 $$

3. 除法(わり算)

【絶対のルール】

わり算は「分数の形」にするか、「逆数のかけ算」に直して計算します。

かけ算と同様に、数字は数字、文字は文字で処理(約分)します。

【計算方法】

$A \div B$ は $\frac{A}{B}$ の形にして、数字同士・文字同士で約分します。

具体例

  • 文字式 $\div$ 数字
    $$ 10x \div 2 = \frac{10x}{2} = 5x $$
  • 文字式 $\div$ 文字式

    分子と分母にある同じ文字は消す(約分する)ことができます。

    $$12ab \div 4a = \frac{12ab}{4a} = 3b$$
  • 次数が違う場合(できる!)

    わり算も次数が違っても計算できます。分子の $x^2$(つまり $x \times x$)と分母の $x$ で約分します。

    $$6x^2 \div 2x = \frac{6x^2}{2x} = 3x$$
  • 分数でわる場合(逆数のかけ算に直す)
    $$6x \div \frac{2}{3} = 6x \times \frac{3}{2} = \frac{6x \times 3}{2} = 9x$$
  • カッコがある場合

    カッコの中のすべての項をわります。

    $$ (8x - 4) \div 4 = \frac{8x}{4} - \frac{4}{4} = 2x - 1 $$
  • カッコがある場合(文字式でわる)

    カッコの中のすべての項を文字式でわります。項ごとに約分します。

    $$ (6x^2 + 4x) \div 2x = \frac{6x^2}{2x} + \frac{4x}{2x} = 3x + 2 $$

🌟 間違いやすいポイントまとめ

テストで間違えやすいポイントは以下の通りです。計算前に必ず意識しましょう!

計算の種類 違う文字同士の計算 次数(右上の小さい数字)
たし算・ひき算 できない(そのまま残す) 変わらない
例: $x + x = 2x$
かけ算・わり算 ⭕️ できる(くっつく、消える) 変わる
例: $x \times x = x^2$

💡 その他の重要ルール

  • 数字が先: 文字と数字のかけ算では、必ず数字を文字の前に書きます。(例:$x3$ ではなく $3x$)
  • 文字の順番: 答えを書くときは、$yx$ や $ba$ ではなく、$xy$ や $ab$ のようにアルファベット順に並べます。

確認クイズ

学習した内容をクイズで確認しましょう!